ひとひろ

日常より、もう少し深いところへ。ひびのこと、たびのこと、ならのことを綴ります。

ひとひろ

【おそとのええとこ】日本酒を造ろう!(1)

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お酒にはあまり強くありませんが、日本酒が大好きです。
おそらく幼い頃からお米が好きだからなのでしょう。
今回は、いつか体験したいと思っていた夢を叶えてきました。

日本酒造りを体験!

日々奈良の情報を探すことに熱をあげているのですが、ひょんなことからとても魅力的な講座と出会うことができました。

http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1503388002370/index.html

「奈良のお米を体験する10の講座」ということで、日本酒造りを体験できるとのこと。
参加条件はSNSでの発信だけ。
あれ、これってすごくブロガー向き? と思って喜び勇んで参加してきました。

私がへべれけにならないように見張ってくれたのは、一緒に奈良のお酒を楽しんでくれる「I am」の葵ちゃん。
「酒は飲んでも」と言った舌の根も乾かぬうちに日本酒造りへ誘ってすみません……
冬の奈良の、清冽な朝の空気を味わいながら、いざ出発!

「都祁吐山」読めますか?

朝早くの出発だったので、朝日がゆっくりとのぼって、視界が金色にとけていくのを楽しむことができました。
東に走ることで、朝の切れ目に走っていく感じ。
金の中からまみえる山並みに、奈良の美しさを改めて感じました。

やってきたのは宇陀市に近いけれども実は奈良市な、都祁吐山。
難しい漢字ですが「つげ はやま」と読みます。 スズランの群生地があることで有名で、私もずっと行きたい場所でした(スズランは5〜6月が見頃のよう)。
奈良市なのに、近鉄奈良駅付近と比べると寒さは段違い!
「今マイナス5度くらいですかね」なんて言われると思わず頬が引きつります。
あちこちが雪で真っ白!

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そんな、寒い土地だからこそおいしいお酒ができるのでしょうか。
都祁吐山にある『倉本酒造』さんに到着です!

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本日のミッション①

本日の日本酒造りは、「蒸したお米を冷やしてタンクに仕込む」作業と「お米を洗う」作業をお手伝い。
蔵の中もくまなく見学させていただき、ひとつひとつの装置にみんなで感嘆符。
この大きな釜の中では、たくさんのお米が蒸しあがっています。

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それをシャベルでかきだして、平たく並べて冷ますのです。
こいつがなかなか重労働!
喜び勇んではしごに足をかけたものの、ともすれば落っこちてしまいそうなほど大きい釜に、大量のお米。
ひとかきするだけで腕が悲鳴を上げます。

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葵ちゃんと二人でえいさと運び、お米を平たくのばします。
作業場は吐く息も白く、ダウンを着ていても極寒。
お米もすぐに冷めるでしょう?と思いきや、精密な温度管理のもとではなかなか次の工程に移れません。
平たいヘラや、手を使ってお米をもちもち。

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蒸しあがったお米はほんのり甘くて、美味しいお酒の予感がしました。

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「こんなに大変なのに、ごくごく呑んで潰れて、本当に申し訳なかったなと思うよね……」 新年会の悲劇を胸に、改めて「酒は飲んでも」と心に誓ったのでした。

まだまだ作業は続きます!
美味しいお酒を作るのって、本当に大変なこと。
読んでいただき、ありがとうございました。
後編に続く。

ゆのじ