ひとひろ

日常より、もう少し深いところへ。ひびのこと、たびのこと、ならのことを綴ります。

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【おそとのええとこ】日本酒を造ろう!(2)

都祁吐山の『倉本酒造』さんまで、日本酒を造りにやってきたディープな奈良探索班。
蒸しあがったお米を冷やすのに四苦八苦した後は、タンクの中にお米を入れる作業が待っていました。

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まだまだ続く、至福の一滴への旅

今回のお米は、菩提もとを使って仕込むお酒になるようです。
奈良は日本酒発祥の地だとうたわれ、正暦寺などがその祖として知られています。

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「実は○○発祥」が奈良には多すぎて、そして控えめアピールすぎて、だからこそ愛おしい。
今回のお手伝いも、いつか誰かに届くのでしょうか。

ということで張り切って、今度はタンクにお酒を入れるお手伝いを。
しかし、またもタンクは大きく、お米は重く……
他の方が丁寧に入れてゆくのを尻目に、か弱い我々はタンクにぼとぼととお米を落下させたりして。

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最後には上手に入れることができました!
かき混ぜるのにはひと苦労。

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隣で仕込んでいたお酒の香りを嗅がせていただきました。
日本酒の香りは大きく、「リンゴ」と「バナナ」に分けることができるそうです。
タンクの中でしゅわしゅわ、生きているお酒たち!
鼻先を果実の香りがかすめます。
「うーん、おいしそう!」

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お米洗い選手権!

すっかり香りだけでうっとりな私に、次なる工程が知らされます。
それは、お米洗い!
蒸す前のお米を洗って、次のお酒の仕込みに備えるのです。
二人一組に分かれて、タイマーで時間を測りながら臨みます。
その様子はさながら運動会。

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蔵の中は氷点下近く。
お水の温度の方があたたかいかもしれないし、余裕……なわけがありません。
主婦の方が「意外と平気!」とささっと洗いあげるのに対し、お手伝いをろくにしてこなかった私の悲鳴が蔵に響きます。冷たい!
そして、洗ったお米の重量測定。
洗うだけで水を含むお米もすごいし、それを加味して仕込みをする職人技もすごい。
葵ちゃんと私のお米は、とぎ汁があまり白くならず不安だったのですが、ベストな重さでした。

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思わず二人で「やったあ!」と歓声!

乾杯! の喜びもひとしお

お米洗いで、本日のお手伝いは終了。
あとはお酒やおつまみをいただきます!
お母さんの作ってくださった粕汁が絶品で、冷えた身体にしみわたりました。
奈良漬もとってもおいしくて。
お酒でお酒を飲む、この至福。

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今回の体験、使っているお米の量は最大時から比べると少なくて。
それをみんなで作業分担したのだから、本当の作業の大変さは計り知れないものです。
そうして丁寧に仕込まれたお酒を、いつもいただいているのだなあとしみじみしました。

『倉本酒造』さんのお酒には「つげのひむろ」や「金嶽」などが挙げられます。

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山々に雲がたなびき、雲の間から光が差す時、黄金色に輝く遠岫は金の嶽を形成します。その様は、まさに【金嶽】なのです。

朝、眠い目をこすって見た金色。
もしかしたら、あれが金嶽だったのかもしれません。
美しい奈良、大和高原に、おいしいお酒がありました。
体験して知る、また新しい、奈良でした。
倉本酒造の方々、奈良市の方々に感謝です。
読んでいただき、ありがとうございました。

ゆのじ