ひとひろ

日常より、もう少し深いところへ。ひびのこと、たびのこと、ならのことを綴ります。

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【おそとのええとこ】雪柳のしっぽを追いかけて!【奈良-奈良市/海龍王寺】

現実からの大脱走を試みていた、ゆのじです。
佐保川の桜があまりにも美しくて、弾みがついてしまって、ついついペダルをこいでしまいました。
そうしたら記憶の中の誰かが言いました。
「海龍王寺の雪柳が、見頃だよ」
ハンドルを切って、人生の寄り道です。

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自転車をこいでこいで!

遣唐使ともゆかり深く、航海や旅行・留学の安全を願って人々が訪れるという『海龍王寺』は、平城京のほど近くにあります。
バスだと大和西大寺駅やJR奈良駅から10~15分くらい。
新大宮駅からは歩いて15分程度かかります。
周りにはたくさんのお寺や古墳などの見どころがあるので、お散歩日和には歩いてみるのもオススメです。

旅行・留学安全祈願・般若心経写経発祥の寺 平城宮内道場 海龍王寺|しんごんりっしゅう かいりゅうおうじ

今回は自転車で向かったのですが、大きい道路沿いなので車にはご注意を。
でも春風が心地よくて、最高のサイクリングを楽しむことができました!
お寺について自転車を停めようと駐輪場を探すと、何やら見慣れないものが……

そう、海龍王寺は3月24日から始まったドコモのサービス「奈良バイクシェア」のサイクルポートのひとつだったのです。
ICカードやスマートフォン(こちらは事前申し込みが必要・事前の場合はクレジットカート決済のみ)を使って開錠し、自転車を自由に借りることができるシステムです。
ポートのあるところならどこでも返却が可能です。

docomo-cycle.jp

平城京エリアは確かに自転車で巡りやすいエリアだと思うので、これからどうなっていくのか気になるサービスです。
実はまだ奈良でレンタサイクルを利用したことがないので、実際ポートを目にして「おおっ」と思いました。
ちなみに、普通の自転車でお越しの場合は駐輪場代は無料とのことです。

春を告げる白いしっぽ

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門をくぐると、すでに白いしっぽがあちこちに!
ちょうど桜も咲いていて、二つの花の共演を見ることができました。
雪柳は幼いころに住んでいた家の近くにたくさん咲いていたので、なんだか懐かしい気持ちになりました。

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白いしっぽの猫がじゃれあうように。
境内いっぱいに、白くて小さな花が咲き乱れていました。

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ひなたぼっこの効能

午後の光でいっぱいの海龍王寺。
縁側ではのんびりひなたぼっこをしている人の姿も。
本堂に入るために靴を脱いだのですが、足の裏に触れる木肌のぬくもりに、思わずほうっとため息をつきました。
真昼に太陽の光をしっかり浴びて、ココロを伸ばす時間の尊さよ。
私にとってすごく大事な時間であり「癒し」なのだと実感しました。

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奈良にココロをすくわれる

海龍王寺は、ちょうど十一面観音像の特別公開の期間でした。 (2018年は4月8日までの公開となります・GWや秋にも公開あり)

特別公開 十一面観音特別開帳|眞言律宗 海龍王寺

本当に偶然、通りがかったときに雪柳のことを思い出しただけだったので、嬉しかったです。
境内とは一転して、ほのかに暗い本堂の中。
息をひそめて、十一面観音像と向き合います。
お香のかおり、少しひんやりした空気を感じながら、ひたむきに目の前の像を見つめました。
どこか泣きたくなるような気持ちに、覚えがありました。

学生時代にもなんだか色々なことに疲れてしまって、なぜだか突然長谷寺を目指したことがあります。
せっかく奈良に通学しているのだから、一度くらいは市外に行ってみようという、ただそれだけの思いつきでした。
その当時の私は奈良が広いということも知らなかったので、全然定期券外にあって、結構遠かったことに驚いて。
ココロが疲れているのに、階段をのぼってのぼって、カラダも疲れてしまったのですが……本堂でご本尊と向き合ったときに、どうしようもなく泣きたくなりました。
仏像や祈りや歴史に、なにひとつ詳しくもないけれど。
「ごめんなさい」と「ありがとうございます」と感じたことは、大事な記憶のひとつです。
きっとあの体験がなかったら、奈良のことを今みたいに好きになっていなかったと思うのです。

ここに来て、よかった。
しみじみ噛みしめながら、しばらくの間穏やかな時間を過ごしました。

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自転車をこいでおいで!

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雪柳も十一面観音像だけでなく、境内には五重小塔も。
ミニチュアなのにとても精緻な五重塔は、見ていてわくわくが止まりません。
海龍王寺の周りも、面白いものがたくさんあるので、ぜひ訪れてみてください。
四季折々、様々な奈良の姿を、感じることができると思います。
ゆのじの現実からの大脱走は、確かな癒しを得た旅になりました。
読んでいただき、ありがとうございました。

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