七十二候のひとつ、半夏生(はんげしょうず)。
夏至の日から数えて11日目にあたります。
今年は7月2日からでした。
夏へ駆け出すそんな時節に、訪れてみたい秘密の園があります。
半夏生を見に行こう
2017年、初夏。
ゆのじは結婚式の準備に追われていました。
ばたばたと過ごす最中、ふと訪れた空白の時間がありました。
「明日、車でどこか行けるよ?」
「え、じゃあ半夏生を見に行きたい!」
にーさんは一瞬、面食らった表情をして。
「……それは、どこにあるの?」
夏のはじめ、思いつきでその行軍は決まったのでした。
岡田の谷の半夏生園
そもそも、半夏生ってなに? という方が大多数なのではないでしょうか。
ここでお伝えしたかったのは、奈良県の準絶滅危惧種に指定されている植物のこと。
別名を片白草ということからも分かるように、葉の一部だけが白くなる草です。
その様子がさながら化粧をしているように見えることから「半化粧」という、との説もあります。
半夏生の群生地を求めて、いざ、御杖村へ。
ナビでも少し分かりづらい場所なのですが「岡田の谷の半夏生園」を目指します。
臨時の駐車場から、徒歩10分ほど。
民家を横目に歩けば、いつしか生い茂る緑の中へ。
夏草と土の香り。
樹木に囲まれて、ほどよい湿気が肌に絡みます。
しっかりとした門扉に、守られているのだなあとしみじみします。
(にーさんの手が写ってしまって若干ホラーな写真に)
この門をくぐれば、あと少しです。
夏の、しろたへの絨毯
視界が開けると、ほどよい背丈の草の波が押し寄せます。
なるほど、本当に噂に違わず白い葉っぱ。
かなりの数なので、集まると白の絨毯に見えてきます。
こんな光景、なかなか見られないでしょう?
奈良市から御杖村は結構距離があります。
どちらかというと三重県からの方が近いくらい。
それでも、訪れてみてよかった。
初めて知った光景に、はしゃぐばかりのゆのじなのでした。
ミーツええ村 御杖村
ブログではまだ全然ご紹介できていないのですが、ゆのじとにーさんは御杖村が大好きです。
味わい深いスポットがあって、豊かな空気感に満ちていて。
これからまた書いていけたらなと思います。
この日は、半夏生を見て、おいしいピザを食べて御杖村を後にしました。
半夏生をめがけて。
旅の目的をしぼって行くのも、楽しいものです。
半夏生のシーズンは、7月上旬から下旬にかけて。
まだ見頃なので、ぜひぜひ足を運んでみてください。
日々の煩わしさを忘れられること、お約束します。
夏の気配、見つけられるかな?
読んでいただき、ありがとうございました。
▼ 今回紹介したええとこ ▼
ゆのじ