ひとひろ

日常より、もう少し深いところへ。ひびのこと、たびのこと、ならのことを綴ります。

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【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(6)【奈良-十津川村/上湯温泉・神湯荘】

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十津川村での大冒険、おそらく全部で10話近くになる勢いです。
それほどまでにてんこ盛りの旅でした!
ようやくお宿に到着、ゆっくり温泉で旅の疲れを癒したいと思います。

▼ これまでのお話 ▼

【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(1)【奈良-下北山村・十津川村】 - ひとひろ
【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(2)【奈良-十津川村/瀞峡】 - ひとひろ 【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(3)【奈良-十津川村/川舟観光かわせみ】 - ひとひろ 【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(4)【奈良-十津川村/吊り橋】 - ひとひろ 【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(5)【三重/丸山千枚田】 - ひとひろ

奥吉野の最終地にやってきた

今回宿泊したのは、『神湯荘』という旅館。
なんでも源泉があっつあつ、という噂だけ聞いていた気になるお宿です。
ホームページには「奥吉野の最終地」と書いてあり、なんだかボスでもいそうな気配です。

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さて、いい温泉が湧いている十津川村、のんびり温泉を満喫といきたいところ。
手作りの桜餅をいただいてちょっと休憩した後、すぐに外の温泉へと向かいました。

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最強の露天風呂

上湯温泉、『神湯荘』には8種類のお風呂があります。
貸切露天風呂や男湯・女湯の露天風呂、ありとあらゆる温泉が宿の周りに点在しているのです。
なかでもひときわすごいのが、河辺の源泉露天風呂です。
いや、もうここにはぜひとも一度訪れていただきたい…… お宿からは徒歩数分なのですが、雨の被害を受けたりして細い道を下ってえっちらおっちらと。
下駄では厳しめの傾斜をくだって、川へと向かいます。

いやいや、男湯ほぼ川やん

……覗かないでね

写真がないので言葉でお伝えするしかないのですが、男湯は本当にリバーサイド、ほぼリバーです。
すだれでそっと仕切られてはいるものの、ものすごく開放感を味わえるお風呂です。
女湯は男湯の川岸にあるのですが、打ちっぱなしのコンクリートとごつごつした岩のお風呂がドッキングした野趣溢れるお風呂。
未だかつて入ったことのない最強の温泉に、笑いが止まりません。
ドキドキしながら入湯!
そして、そのお湯のこっくりとした温泉ぶりに驚きました。
身体の芯まであたたまる、いい湯でした。

おいしい料理に舌鼓!

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空腹の我々を迎えてくれたのは、『神湯荘』の豪華な夕食!
山の幸・川の幸がたっぷり!
焼いた鮎や、猪のしゃぶしゃぶ、素麺、山菜の天ぷらなど、奈良の味覚に舌鼓を打ちます。

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炊きたてご飯はなんと、上湯温泉のお湯で炊いているそうです。
ほんのり黄色みのかかったご飯はおいしく、箸が進んで満腹になりました。

初めての蛍、十津川にて

もう動けないというほど食べて、旅館でまったり。
ああ、いい旅路です。
そしてこの時、6月初旬に訪れたのですが、季節の贈り物がありました。

宿の近くを蛍が舞う、と聞いて懐中電灯を片手に散策に出かけます。
ぎらぎらとビルの灯りがともる場所で暮らしていたゆのじ、実は蛍を見るのは初めてで。

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光のない河辺、目をこらすまでもなく。
呼吸に合わせて、明滅する光たち。
「初めてでこんなに見られてよかったね」
みんながそういうほど、たくさんの灯りがちかちか、きらきらと輝いていました。
へたくそすぎて、シャッターを切ってもなにも映らなかったけれど、夢のような夜でした。

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一歩踏み出して知ったこと

十津川村は案外行けちゃうものだということ。
美しい自然が本当に心を癒すということ。
最強の露天風呂、癒しを通りこえて笑っちゃうくらいのところだってこと。
蛍が、美しいこと。
奈良が好きなひとと、奈良を歩くのはめちゃくちゃ楽しいこと。

夜もとっぷりと更けたころ、満ち足りた心地で、ようやく眠りについたのでした。 読んでいただき、ありがとうございました。

ゆのじ

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