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日常より、もう少し深いところへ。ひびのこと、たびのこと、ならのことを綴ります。

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【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(7)【奈良-十津川村/熊野古道 小辺路・果無集落】

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最近ブログを知っている知り合いには「まだ私、6月の十津川村にいます!」とお伝えしています。
見どころも、伝えたいこともたくさんだった初夏の旅。
ゆっくりたどってゆきたいと思います。

▼ これまでのお話 ▼

【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(1)【奈良-下北山村・十津川村】 - ひとひろ
【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(2)【奈良-十津川村/瀞峡】 - ひとひろ 【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(3)【奈良-十津川村/川舟観光かわせみ】 - ひとひろ 【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(4)【奈良-十津川村/吊り橋】 - ひとひろ 【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(5)【三重/丸山千枚田】 - ひとひろ 【おそとのええとこ】一歩踏み出す勇気を(6)【奈良-十津川村/上湯温泉・神湯荘】 - ひとひろ

万里の長城を越えて

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「神湯荘」で穏やかな朝を迎えた一行は、豪華な朝食に舌つづみを打ちました。
ああ、ずっとここにいたい……という思いもありましたが、次の場所を目指すことに。
車に乗り込んで、険しい道を進んでゆきます。
ガードレールなどない、細い山道をうねうねと。
申し訳程度に置かれた石積みが、万里の長城のように見えました。
そうして、「果て」へとたどり着いたのです。

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「道」の世界遺産

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そこは「果無集落」(はてなししゅうらく)という小さな集落のあるところ。
山の上ではひっそりと、生活が営まれています。
そして果無集落を通っているのは「熊野古道 小辺路」(こへち)という道。
高野山から熊野本宮大社を目指す、巡礼の道です。

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家の前に一歩踏み出せば世界遺産、というなんとも不思議な場所です。

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山々に囲まれた集落は「天空の郷」とも呼ばれていて。
確かに、雲の上にぽっかりと浮かぶような、異世界がそこにはありました。

そこはさながら桃源郷?

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訪れたのは、6月のこと。
今にも泣き出しそうな空のもと、紫陽花が咲いていました。
果無集落には、他にも花が溢れていて。
秋に咲くはずのコスモスが、凛と。

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季節が入りまじる様子がさらに異世界のようで、桃源郷のようでした。

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果てへゆくバスは

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奈良交通バスの停留所がありました。
運行状況は、なんと月曜日に2本だけ!
それでもバスがここまでやってくるということが驚きでした。

一歩踏み出したなら、果てまで

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一歩踏み出してみたくなった方がいたなら、お伝えしたいです。
果無集落まで、ぜひ一度は訪れて見てください。
雲の上にぽっかりと浮かんだその場所は、夢のような場所だから。
ああ、奈良にはまだまだ深い場所がたくさんあるのだなあ。
行っても行っても、行き尽くせない。
そんな魔に魅入られた体験でした。

読んでいただき、ありがとうございました。

ゆのじ

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