ひとひろ

日常より、もう少し深いところへ。ひびのこと、たびのこと、ならのことを綴ります。

ひとひろ

*奈良のことがしたい

f:id:koucredo:20181022082845j:plain

時折、奈良のどこが好きなんですか?と訊かれることがある。
いつも、言いよどむ。
「奈良の空が好きなんです」
そんな答えを返すけれど、本当は全部好き。
だからずっと、奈良のことがしたいと漠然と思っていた。

人間にはキャパシティというものがありまして。
私はキャパシティが全然なくて、すぐに溢れてはじけてしまう。
それゆえに、「奈良のことがしたい」にはとりわけ慎重になっていた。
できっこない・能力がない、という自信のなさを隠して、今はまだ知識を吸収するとき、ということにしていた。
だって、夢だから。
奈良が大好きだから、壊してなくなってしまうのが怖いから。
「奈良のことがしたい」は最もデリケートな項目なのだ。

***

10月21日、大和郡山市の元履物屋さん「ふくせ」。
奥に長い建物には、なにやらいい匂いが漂っていた。
そして私は、その長い廊下をばたばたと駆け回っていた。

「ふくせまち自慢 直送!! 川上村!」
入り口にたくさんのビラを掲げて。
あまごが焼けるのを見守り、写真を撮りながら。
来てくださる人に、川上村の素敵なところを描いた手作りマップを手渡して。
奈良県の39市町村を大和郡山市に直送!してしまおうという企画に携わることになったのだ。
へたれの私が、奈良のことがしたい、にとうとう足を踏み入れてみた。

イベントでは元地域おこし協力隊の岩本さん、エリックさんはじめ、川上村のたくさんの方にご協力・ご尽力をいただいた。
みんな優しくて、素敵なひとばかり。
準備や取材にかこつけて川上村を訪れるのがたまらなく、楽しみで。
私自身が川上村を知ったのは、にーさんとお付き合いをしてからのこと。
2年前の夏だから、まだまだ川上村ビギナーだ。
この「ふくせまち自慢」は、それぞれの市町村を知るきっかけを作ることを目指していて。
また、イベントをきっかけに各市町村にご縁ができたらいいよね、とも話していた。
だからビギナーの私も、運営側だけでなくひとりの参加者として楽しかった。
だってだって、川上村の素敵なところ、たくさん知ったから!

会いたかったひとや、友人や、またお会いできましたねの方や。
様々な方が来てくれて、川上村を楽しんでくださった。
最近、「またね!」って言って、それが叶うのがたまらなく嬉しい。
だから「またね」、次のまちでもお待ちしております。
本当にありがとうございました。

***

川上村のみなさんに「ありがとう」を伝えにうかがうのが楽しみでならない。
そしてまた、次の奈良の素敵なまちに出会えるのを、わくわくしながら待っている。
奈良が好き。
私、やっぱり、奈良のことがしたい!
だから、奈良のことを少しずつでもいいから、もうやっていこうと思う!

「またね!」

ゆのじ